ゲーム開発をする理由は人それぞれだと思います。
それに関して本来外野がとやかく言うべきではないと思いますが、自分の考え方はこうだ、というのをインターネットの海に投げ捨てておきます。
エンジン
自分はアプリゲーム開発を趣味的に始めてから半年ほど経ってアプリをリリースしたあたりから、「これを仕事にする」という明確な目標を立てて開発してきました。
つまり、平たく言えばお金のためです。
そんな自分を正当化したいだけなのかもしれませんが、お金を稼ぎたい、世の中への鬱憤を晴らしたいだとか、モテたいとか、そういう動機を僕は素晴らしく尊いものだと思っています。
もちろん一般的にもそうですし、特に何かを表現してその評価を受けるクリエイターにとってはこの動機、モチベーションがエンジンとなって質に直結するので、非常に重要なことだと感じます。
このエンジンによって生み出されたエネルギーを「何に昇華していくか」というのが、クリエイターの仕事であり醍醐味なのではないでしょうか。
これは”ゲームを作るには”で言っていた「内圧」という考え方にも通づるところがあるかもしれません。
最高出力
クリエイターにとって、自分の中にある最も出力の高そうなエンジンを無駄にすることほど勿体ないことはありません。
ということで、一番良くないと思うのは、自分に嘘を付くということかなと思います。
別に誰に話すわけでもないものですし、Xで発表しなければいけないルールもないので、清廉潔白で美しい動機がないなら無理に捻り出す必要もない気がします。
自分も実を言うと恥ずかしくて人様に言えたもんじゃないような果てしない目標を掲げていて、「仕事にしたい」「食べていきたい」というのはあくまで対外的に成型されたサイコロステーキ状態の言葉を出荷しています。
目標を達成していけばなにか心境に変化が起こって「悩んでる人を救うゲームを作りたい」みたいなスマートなこと言えるかもしれませんが、
少なくとも今の自分は他人を心配する余裕がないことだけは確かな事実なので、がむしゃらにやっていこうと思います!
動機ブレンド
先程はお金のためと書きましたし、確かに今の優先順位で一番高いのは売れることですが、それが100パーセントかと問われたらNoと即答するでしょう。
僕の場合は純粋な開発の楽しさや、創作意欲、承認欲求、自己実現欲など様々なモチベーションが複雑に絡み合っていると感じています。
もしお金100%であれば、既にやめていたかもしれません。
この手の話ではよく二元論すぎると感じていて
“売れるゲーム” or “自分の作りたいゲーム”
“インディー” or “商業”
みたいなのではなく、
“売れるゲーム” + “自分の作りたいゲーム”、そのブレンドは3:7
みたいな感じが良いのかなと思っています。
過去のブログにも書きましたが、自分の場合は制作に身が入らなければ完成すらままならないので、
“一番売れるゲームを作ること” = “自分が作りたいゲームを作ること”
になっているという実体験があるので、余計にそう思います。
(なので普段からなるべく新しいコンテンツに触れて自分にとっての「面白い」を拡大する取り組みは、開発の一部)
まとめと余談と近況と
ということで、ゲーム開発をする理由について考えてみました。書いていて気付いたのですが、最近の自分は仕事に近づいてきた分、開発を楽しむ余裕がどんどんなくなっているかも…w
来年の今頃には疲れ果てて「ゲームは売れなければ無価値!」とかいう悲しきモンスターになっているかもしれませんが、その時はせめて「…シテ…コロシテ….」と言えるように頑張ります。
あと話は変わりますが、実は最近、なんか色々と見ていてモヤモヤすることが多いのでXを基本的に見ないようにしています。
(感情的にツイートして消したりしてました。反省)
あまり呟いていませんが元気にやっています。自分にとってSNSはこのぐらいの距離感が一番精神衛生上良さそうです。
大谷翔平選手のショート動画か何かで、イライラしたら自分の成長?良いところ?みたいなのに気づける的なものを見たのですが、
(例えば横入りされてイライラしたら、自分は列を守っていて偉いことに気づける的な)
最近Xを見ていて、特に開発論や人生論的なところでモヤモヤしてしまうのは、自分が徐々に開発者として成長(変化)してきたからなのかもしれません………(????)
良くも悪くも、自分が”前”だと感じる方向に進んでいくしかなさそうです(^_^;)
長くなりましたが、これからも開発や発信をコツコツ続けていきますので、よろしくお願いいたします。