個人ゲーム開発者という生き方をしているKamaseinuです。
がむしゃらにここまでやってきましたが、昨年に”円形脱毛症”、そして今年に入って”帯状疱疹”という病気になってしまいました。
医者にも言われましたが、これらはどれも過労やストレスが主な原因となる病気で、今の生活を根本的に見直すことを余儀なくされました。
しかし療養中に僕は「なんでここまで健康に気を遣っているのに調子が悪いのか?」と疑問に思うぐらい、健康第一に生活している自負がありました。
平均7時間以上は寝ていますし、食事はほぼ自炊で、お酒も基本的に誰かと飲む機会があれば飲むだけで、タバコやギャンブルもやりません。
運動もエアロバイクを漕いだり散歩したり、昨年の9月からテニススクールで週1 ~ 2のテニスを始めたりと、社会人としては結構している方かと。
僕は生まれつき体があまり強くないことがコンプレックスで、どうせそれのせいだわ〜と卑屈になっていましたが、根本的な原因があることに気づきました。
仕事がキツい
療養中、丸2日くらい開発から離れて、家事もせずただひたすら廃人のようにゲームをやっていました。
すると、常に感じていた体の重み、胃のキリキリ感もなくなり、みるみる体調が良くなりました。
あれ…俺ってこんなに日々の生活で負荷を感じていたのか…
あんなに楽しいと思っていた仕事が、実は俺を苦しめていたなんて…
そういえば、いつからこんなにDL数や収益を気にするようになったんだろう
素直にこんなふうに思いました。
結果的に「仕事がキツい」、そして「仕事をやめたら体調が良くなった」という、めちゃくちゃよくある話でした。
それに気づいてから、なんでこんなに仕事にキツさを感じているのか考察を始めてみました。
パッと思いついたのは、そもそも開発が大変になってきているということです。
最初の頃よりもユーザーも増えたし、生活がかかっているから責任も影響範囲も大きくなってきています。
好きなように作ってバグを出して「あ、やっべぇ〜」はダメですからね。バグ出しちゃうけど。
でも、これはもう避けようがないですし、そもそも良いものを作るためには地味で大変な作業は必要不可欠なので、これは受け入れます。
次に考えたのが、これを仕事にしたことによって必ずついて回る「刺激の大きさ」、つまり売上・ランキング・レビューといった外部からの評価でした。
例えば売上やランキングの上がった下がったを管理画面開いて見るとか、SNSで反応あるかな〜ってチェックすることとかです。
これを開くたびに一喜一憂し、そして不要な刺激を受けることが、自分が思っている以上に、負荷・プレッシャーを感じるものだったということが分かりました。
もちろん嫌なことだけじゃなくて、応援メッセージなどは励みになるのですが、「届いてないかな〜?」って頻繁にチェックすることも結局届いてなかったらしょげるので、適切に付き合わなければ刺激になってしまうのです。
思えば、せっかく出かけた日でもちょっとトイレに行った時にスマホを見てランキングを確認する、問い合わせを確認する、Xを見るとかが、いつからか癖になっています。
これは開発者の方なら共感してくれるはずです。
これは開発の大変さと違ってただの悪癖ですし、意識的に直せるものだと思ったので、まずはこれを直そうと思いました。
悪癖を直すために
療養中に色々考えて紆余曲折ありましたが、その過程は割愛します。
最近取り組んでいて効果のあったものを2つ「タイムブロッキング(朝)」と「読書」を紹介します。
1. タイムブロッキング(朝)
たしか本来は1日の中でやるべきことを時間で区切っていくという手法…だったと思うのですが、僕の場合はそこまでガチガチにするとストレスで逆に終わります。
なので、上記の悪癖を直すためだけに、1日の始まりに「開発中に気が散る刺激的なコンテンツ」を全て処理するという方向にしました。
具体的にはSNS・収益・ランキング・ニュース・情報収集・お問い合わせ・レビューの返信など「外部からの評価に関わるもの」は全て朝にチェックを終わらせるというだけです。
思考の整理学という本に「朝飯前の重要性」が説かれていたことを思い出しますが、本来は朝は最も集中すべきこと…つまりゲーム開発に時間を割くべきかもしれません。
しかし、そんなことより何より、集中の妨げになる刺激物をなるべく頭から切り離すほうがよっぽど精神衛生上良いということに気づきました。
「今日はもう見ない」
これを合言葉にチェックを終了することで、1日の残りの時間を開発や他の仕事に集中することが出来るようになりました。
例えば、朝に開発して昼にチェックして〜という器用なことが出来る人はそれをやればいいと思います。
僕の場合は「寝るまでこれはもうやらない、考えない」が最もシンプルで効果的だったので、やっているだけです。
一応、日中にメールが届いた時は開いて返信して良いとか、Xで調べ物をしたい時は開いていいとか、そういう例外ルールを決めておくこともしています。
じゃないと破った時に罪悪感が生じるので。
2. 読書
ゲーム開発をしているとどうしてもデバイスに触れる機会があまりにも多いです。
つまり、SNSといったものに根本的に触れやすい職業なのです。
なので、これらのものから物理的に離れるものをより多く生活に取り入れることで、トリガーとなるものを回避しようという作戦です。
で、色々と考えた結果、やっぱり読書しか勝たん、となりました。
仕事で画面を沢山見るので、紙の本での読書は良いメリハリになります。
また、普通に娯楽として面白いものを読めばストレス発散になりますし、ためになる系は勉強にもなります。
一応大学生ぐらいの頃からボチボチ本を読むようになりましたが、もともとが読むタイプってわけでもないですし、ちょっと忙しくなってくるとすぐ読めなくなります。
なので、ゆる言語学ラジオさんの動画とかを参考にして、ちゃんと継続する方法を3つ真剣に考えました。
2-1. ケチらずに買う
ケチなので今まで図書館に通っていましたが、もっと気軽に本を読めるようにするにはと考えた結果、普通に買うのが良いという結論になりました。
返さなくて良い、汚して良い、書き込んで良い、とにかくハードルを下げまくって続くようにします。
これからはトイレとかにも置いたり、気分によって軽く読めるような短篇集とか1ページ完結本も揃えていく予定です。
まあ、ブックオフとかメルカリで中古の文庫本を1冊110円とかで買うんですけどね。
新刊が買えるくらい頑張って売上を伸ばします(^_^;)
2-2. “読書が出来る”をパラメータにする
忙しくなると本が読めないのであれば、本が読めるくらいの強度を自分の最適な生活のパラメータに設定しようと思います。
ぶっちゃけ、短期的に見たら開発量は減ると思いますが、長期的に見たら増える…と信じたいです。
どのみち今の生活ではいずれ朽ち果てるだけなので、勇気を持って変えていきます。
これも例外を考えていて、どうしても追い込みの時期だったり緊急のバグだったりイレギュラーが生じるので、そういう時は強度を上げてOKにします。
2-3. noteを書く
これはまだやっていないのですが、読書記録をnoteにつけることで、アウトプットの場を設けて続けるモチベーションにしたいと考えています。
これが読むハードルを上げる要因になるかもしれないので、もうちょっと習慣づいてからにします。笑
切り替えがうまくなりたい
技術的な要因による差がAIによってどんどん小さくなっていって、個人開発の参入障壁が下がっても、この頭の切り替え、メリハリ問題というのは残り続けるはずです。
良い開発をしていても、こういった外部からの評価にさらされ続けることに慣れておらず、バランスを徐々に崩す人もいるだろうなと思います。
僕は、実は酷い時はどんな映画やドラマやアニメを見ても、ゲームをしても、全て味のしないガムに感じるほどになっていました。
でも今振り返ると、インプットがないクリエイターはクリエイティブの貯金を切り崩すだけでした。
開発したてとかで、貯金がたっぷりある時はそれでも良いけど、長く活躍したいなら良くないなって思います。
特にAIによって作りたいものがすぐ作れるようになれば尚更、アイデア勝負とか着眼点勝負とか、運営し続けるモチベーションの長期戦みたいな世界線になるのかな?と思っているので、
生活と仕事、インプットとアウトプットの良いバランスがうまく取れるかどうかが個人開発の成功の命運を握るといっても過言ではないのかなと今は考えています。
なので、今年は特に切り替えがうまくなれるように、刺激とうまく付き合えるように、そこに全力投球しても良いぐらいの気持ちでやっていこうと思います。
今回のブログは以上です!
