開発脳への恐怖

個人開発で食べていきたいKamaseinuです。

僕は自分で「開発脳」(もしくは個人開発脳)と呼んでいる状態があるのですが、その状態にならないようになるべく気をつけて生活しています。

あくまで僕の感覚なので、もしこのXのフォロワー30人のブログを熱心に読もうとしている奇特な方がいましたらあまり深くは考えないで頂きたいと先に言っておきます。

開発脳とは何かというと、「開発楽しい!!!!」と感じる脳(の状態)のことです。

厳密に言うと「開発者にとって楽しい作業を求める脳(もしくはそれを試みようとする状態)」を指すのですが、それは例えばとてもキレイなコードを書こうとすることだったり、より効率的なプログラムを組みたいと思うことだったり、誰もまだ使いこなせていない技術を英語の原文を読み込んで実装しようとする行為などです。

こういったことは、技術や開発に興味がある大半の人が面白い、楽しい、カッコいいと感じる典型的な箇所だと思って一括りにしてます。

ですが、経験を積むにつれて、ユーザーにとってそれらは全くどうでもいいことなんだなぁ…という悲しい事実に気づいてしまいました。

結局はどういう楽しさや体験を与えられるかという点のみが重要で、もっと言えばそれをいかに最速でユーザーに届けるかが僕ら(ゲーム)開発者の需要だということです。

なのでとにかく何よりユーザーが楽しいと思うことを想像することや、ユーザー目線でその作品がどう写っているのかにどれだけ時間を割けるかという勝負なんだろうと思っていて、そのためには開発者としての自分は封印する時間も必要だと感じています(商業でやる場合)。

特に個人でゲームを作って本気で食べていきたいと考えるのなら、技術面等のクオリティで大手の出すゲームに勝てるわけがないと思うので、なおさら技術よりも個人にしか出せない面白さ、企画の斬新さ、体験に全力投球しないといけないと感じています(戒め)。

ちなみに僕はこの事実に気がつくまでに結構遠回りをしてしまったほうなのかなと思っているんですが、その時に延々起きていた「全くモノが完成しない」というトラウマ体験もあって、特にこの開発脳状態を恐れています。

具体的な対処法として、とにかくシンプルで枯れた技術を使う、本当に必要な技術だけ時間を取って学ぶ、とかそういう心がけをしています。

(これは余談ですが、枯れた技術を使う理由としてもう一つは、開発者ってホントに優秀な人が多いので、だいたいみんなが使っている/使っていないものには理由があるんだな〜っていうのも大きいです。

それぞれの技術やツールにはやっぱり代表的な機能、得意な分野があって、それには大抵理由があるわけです。仮にそれが「今までずっと使われてきて情報やライブラリが豊富なだけ」という理由でも、やっぱりそれが結局現実的に考えると大事だったりするんですよね。多分。)

あとは、日常生活で普段から物事に対して難しく考えすぎないことを意識したりもしてます。直感的な感情を大事にするというか。…それでも毎日開発しているだけで、だいぶ開発脳寄りになってしまっていると思いますけどね。

ってことで、今日は終わります。僕の感覚謎用語シリーズは今後も不定期的に書いていくかもしれません。では!

(((ちなみに、これを書いている今ちょうど実は必要に駆られて少し難しい実装を試みていますが、楽しさより大変さが勝ちます。AIに慣れすぎた…….)))

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